インドネシアのバリ島に旅行に来たミナト家一行。
泊まっていたのはラグジュアリーなリゾートホテルだったのですが、せっかくなので街にも買い物に行ってみることにしました。
問題が起きたのは、夜になってから。
バリ島屈指の歓楽街「レギャン通り」は……まあ正直治安はよくなかったです。スリ被害にあいそうになりました。

ミナト
海外旅行が趣味の兼業ブロガー。以前はカジノにハマるもギャンブルにはもう懲りて……? 現在は観光メインで旅行を楽しみながら、現地での体験や旅行に役立つ情報も発信中。いずれは海外を放浪する旅にも出たいと思っています。>> プロフィール詳細はこちら
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インドネシア・バリ島旅行(1日目・その2)


泊まっていたホテルにあるレストランで、私たちは作戦会議をしていました。
これからホテルのプールやビーチで遊び始めてしまうと、それだけで1日が終わってしまいそう。
だったら、初日は街に出かけて、ホテルで遊ぶのは明日以降にするか?
この提案に異論なし。私たちはバリ島の街へくりだしてみることにしたのです。
ショッピングモールでナゾの人物と出会う


タクシーに乗ってササッと街へ。
ここは「クタ」というエリアにある、ディスカバリーショッピングモールです。


普通の大きなデパートといった感じですが、小物などのお土産コーナーもありました。
バリ島でのちょっとしたお土産探しにもよさそうです。
私はここで小物をいくつか購入。すでに買い物を済ませていた家族のもとへもどります。
すると、家族は、なにやら知らない男性と話し込んでいました。
旅行ですか? 行くところ決まってたら車だしてあげるよ
バリ島ではこんな感じのフリーのドライバーはけっこう多いです。
正規でタクシー会社などに雇われているわけではなく、個人的に旅行者と金額などの契約をして、行きたい場所へ連れて行ってくれるものです。
旅行者側からすれば、つぎのメリットがあり、
- 普通のタクシーよりも安い
- 買い物などが終わればドライバーがすぐに迎えに来てくれる(待っていてくれる)
ドライバー側からしても会社に所属するより断然儲かるようなので、お互いにとっていい話というわけ。
ただ、異国の地で会ったこともない人の車に乗るというのは、危険が伴います。
トラブルのもとになる危険性も高いので、通常はやめておいたほうがいいと思います。
とくに女性だけの旅行の場合は注意が必要です。
それじゃあ明後日ホテルのロビーで待ち合わせね! 私KANね、よろしく
……が、私がいないあいだに話はついていました!



大丈夫か、これ??
3日目はKANさんが土産屋さんを案内してくれることに。
今回の旅行は野郎だけだったので、「まぁ大丈夫だろう」と、危機意識ゼロのままミナト家一行は次の目的地へ向かいます。
ジェンガラケラミック→今晩の夕食


次はここ、ジンバランというエリアにある「ジェンガラ ケラミック」の本店です。
「ジェンガラ ケラミック(JENGGARA KERAMIK)」は、バリ島の伝統や自然をモチーフに作られたデザインが特徴的な、バリを代表する陶器ブランド。



たしか店内は撮影禁止となっていたので、写真は撮りませんでした
しかし店内はとても広く、品揃えも豊富で、まるでギャラリーのようでした。


その後、買い物をおえてホテルへもどると、あたりはすっかり暗くなっていました。
ライトアップされたホテルの庭園も幻想的で、とてもきれいでした。


ホテルの庭園内にあるレストランで夕食をいただきながら、ふたたび作戦会議。
このまま寝てしまうのはもったいない。このあとはどうする?
ちょっとナイトスポットでも行ってみますか
夜遊びに名乗りをあげたのはブラザー(弟)でした。
こうして私たちは2人して、バリ島随一の歓楽街と呼び声高い「レギャン通り」へ向かうことにしたのです。
バリ島のレギャン通りはスリの巣窟だった
バリ島のレギャン通りは、
「一本の通りの両側にバーやレストラン、服や雑貨などを販売しているお土産屋さん、そして多くのナイトクラブが軒を連ねる」
という、バリ島屈指のナイトスポットです。
夜は多くの観光客が集まり(このときは欧米人が多かった)、なかなか前に進めないほどの賑わいぶり。
私たちはその熱気に気おされながらも、ひとまず奥まで行ってみることにします……
が、レギャン通り入り口すぐの土産屋さんを横切ろうとした時、お店の人が話しかけてきました。
日本人ですか? 遊びに来たの??
私たちはこの男性に、ナイトクラブかバーに行こうと思っていることを伝えます。
この通りは危ないからやめといたほうがいいよ! もっと安全で楽しいところあるから、そっちに連れてってあげるよ!
いやいや、アンタもじゅうぶん危なそうに思えるんだが……。
バリ島は日本語を話せる人が多く、こんな感じでけっこう話しかけられます。
ただ、なんでもかんでも人の話に乗っかっていると、本当に危険なトラブルに巻き込まれかねません。
私たちは適当にこの男性をあしらい、レギャン通りを先に進んでいきました。
ヤクの売人も? レギャン通りの真のすがた
私とブラザーは2人してずんずんレギャン通りを進んでいきます。
と、レギャン通りの真の姿が垣間見えてきました。



オニーサン、これいらない?
声をかけてきたのは、通りにあふれる怪しい売人たち。
彼らはところ狭しと立っていたり、座っていたりと並んでいて、目の前を通過するたびに話しかけてくるのです。
手には小さな小袋(パケ的なもの)を持っていたので、まあヤクの売人といったところでしょう。
私はそんなものに興味はないので、「いらないですよ」と愛想よく断ります。
ところが、それを見たほかの売人たちが、「こいつはいけるんじゃないか」と、どんどん声をかけてくるのです!
ノーという言葉を発するのさえもしんどいと思わせるほどの、猛ラッシュで……!



ちょっとヤバい感じするな~、ここ
売人たちの猛攻をくぐり抜け、私たちはナイトクラブがひしめき合う手前あたりまでなんとか到着。
けれども売人をかわすのに疲れてしまっていました。
「どこか落ち着けるところに1回入ろうか」
そう話しながら歩いていたときでした。
並んで歩いていた私たちのあいだに、割り込むようにして1人の男性が入ってきたのです。





(なんか無理やりなヤツだなあ)あそこのお店とかどう?
良さそうなお店を見つけた私は弟に話しかけます。
しかし、ブラザーからの返答はありません。
……というか、ブラザーが隣にいない。
私はすぐさま後ろを振り返りました。
すると、なんとブラザーは2~3人の男達に囲まれているではないですか!



え? やばいやばい!
私が急いで走りだすと、1人の男がそれに気づき、すぐさまクモの子を散らすように逃げていきました。
ところがよく見ると、弟のショルダーバッグはジッパーが下ろされています。
なんだって? まずいぞ、この中にはイモトのWiFiが……!
このときはイモトのWi-Fiをレンタルしていました。ただ補償に入っていなかったので、破損・紛失するとけっこうな金額をとられるプランになっていたんですよね(汗)
しかし間一髪のところで、所持品の盗難は免れることができていました。
いや、やばいでしょう、これ……(汗)
運が悪ければ、弟は財布や携帯、さらにはレンタルWifiも全部盗まれていたかもしれません。



こういうこともあるから、レンタルWi-Fiは補償をつけといたほうがいいんだよなあ
その後、弟とは「とにかく並んで離れないように歩こう」と決め、歩いてきた道の反対側から通りを折り返していきます。
でも、なかなか落ち着いて休憩できそうなお店が見つかりません。
う~ん、どうしますかねえ
すると、前方からまたしても男性の2人組が……。



え? ちょ、待っ……!
そして今度は!
その男性2人がすれ違いざま、私の両サイドを固めるようにしてがっちりと体を密着させてきたのです!


あっけにとられて、私は一瞬動けなくなってしまいました。
「スルッ……」
しかしポケットに手が入ってくる感覚をおぼえ、とっさにポケットを手で押さえて財布と携帯を死守。
男たちに「なにをするんだ!」と、声を上げると、



なにもしてないよ~(笑)
と、男たちは薄ら笑いを浮かべて立ち去っていきました。



いやあ、ないわあ。危険すぎるでしょここ……
もうこの時点で私たちは意気消沈。
所持品をスられそうになるのはけっこうな精神的ダメージで、遊ぶ気力もなくなってしまったのです。
もうレギャン通りはええわ
もう帰ろうか。
そう話しながらレギャン通りの入り口まで戻ると、先ほど声をかけてきた男性が再び話しかけてきます。
よう! どうだった?



いや~、財布とかスられそうになって、もう遊ぶ気もなくなっちゃいましたよ……
ここスリが多いんだよ。もっと安全なとこ、スミニャック行こう。私はRURIだよ
RURIさんの話を聞くと、レギャン通りには強盗やスリのグループがいて、毎晩のように獲物を探しているそうでした。
スリの手順は以下のようになっていて、
- スリは2~3人で1人を狙い、2人がかりで財布や携帯などを盗む
- 盗んだものをすぐに近くにいるもう1人の仲間に渡す
- 仲間はその場からただちに逃げて、姿をくらませる
モノをスられても、スった本人は「なにもやっていない」と言い逃れをするわけです。
つまり、スられたらまずモノは返ってこないと考えておいたほうがいいです。
スリの手口はそのほかにもいろいろあるそうですが、私たちがされたのはそのような代表的な手口のものだったよう。
また、とくに狙われやすいのは日本人だといいます。
スリグループから見たら、日本人は危機意識が低く、また好戦的ではない(未遂にあっても反撃はしない人が多いと思う)のもやりやすい理由なのでしょう。
いま思えば、おそらくオーストラリア人もかなりいました。
しかし彼らは見た目が屈強な人も多いからか、あまり売人たちも声をかけていなかった気がします。
スリもターゲットにはしていなかったんじゃないかなあ。
バイク出すからちょっと待ってなよ! スミニャック行こう
まあたしかに、このまま嫌な感じで1日を終えるのもなあ……。
私たちは、どうするか悩みながらもRURIさんの提案に乗ることに。
そうして、おすすめの「スミニャック」というエリアへ連れて行ってもらうことになりました。
レギャン通りでの出来事は2016年のことですが、記事を加筆・修正した2025年時点でもスリなどの被害の話は聞きます。あまり治安的には変わっていないんじゃないかなと思います。行くなら気をつけてください。
スミニャックへGO


(スミニャックの街)



てか、これも本当に大丈夫なのか……?
と、内心不安でしたが、もう行くことになってしまったので行くしかない。
私たちはRURIさんと、その友人のバイクにそれぞれ乗せてもらい、スミニャックへ。
スミニャックもバーやレストラン、クラブなどがあるナイトスポットです。
もっとも、レギャン通りと違って怪しい売人もおらず、街も全体的にきれいで落ち着いた印象を受けました。
その後、RURIさんおすすめのクラブとレストランへ行き、
RURIさんとは連絡先を交換し、ホテルまで車で送ってもらいました。
また行きたいところあったら連絡してね
私たちはタクシー代としていくらか払うので、請求してくれと伝えます。
いやいや、僕たちはトモダチだからそういうのはいいよ。僕からいくらとは言えないよ……
これ、ちょっとズルいよなあ。
さすがにタダというわけにはいかないでしょう。
こう言えば日本人は多めに払ってくれるのを知っているからこそ、わざとそういうふうに言うわけです。
ただ、私たちもまだバリ島についたばかりでタクシーの相場もよくわかっていません。
ですから、とりあえず「多め」に払ったのです。
そんなわけで、バリ島での1日目はなんとか無事に終了。まあとにかく、無事で良かったです。




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