フィリピン・マニラ旅行最終日は、治安のよくないとされる「エルミタ」地区にいました。
そこで私が見たのは、生活困窮者のリアルでした。
ミナトでも私は、人の役に立てるようなことはできなかったんですよね
自分の無力さを思い知ってすこしナーバスになりました。
前回からつづく話でもあるので「後編」としています。まだならぜひそちらから見てみてください。


ミナト
海外旅行が趣味の兼業ブロガー。以前はカジノにハマるもギャンブルにはもう懲りて……? 現在は観光メインで旅行を楽しみながら、現地での体験や旅行に役立つ情報も発信中。いずれは海外を放浪する旅にも出たいと思っています。>> プロフィール詳細はこちら
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フィリピン・マニラ旅行(4日目・中編4)


(タクシーから見たエルミタの街)
旅行最終日は拠点を「エルミタ」地区に移し、街を歩いていました。
エルミタの街は、道路がガタガタで、まともに歩けない場所も多くありました。
物乞いやホームレスの人も多く、マニラのなかでもとくに治安がわるいというのは、たしかにそのとおりだなと。
さらにビビったのは、歩道に置かれた「ベビーベッド」と、その近くにいたホームレスとおぼしき母娘で……、



そのお母さんに、ものすごい剣幕で怒鳴られたんですよね
聞きしに勝る、エルミタの怖さとでもいいましょうか。
しかし私には、この街でまだやることがありました。……「両替」です。
手持ちがのこりすくなかったので、両替に行くことにしていて、私はつぎに両替所にむかったのです。
「Sheena Money Changer」両替所へ


私が向かったのは「Sheena Money Changer」という両替所でした。
エルミタ地区ではレートのいい両替所として知られている有名なところです。



上の写真の奥に、その両替所がありました
しかしこの「Sheena Money Changer」、ほんとうにここで両替して大丈夫なのかと。
スラム街のような雰囲気や、店先の物々しさから、急に不安になってきました。
両替をして店を出たあとに襲撃される可能性もある気がして、どうも安心して両替できる気がしません。
フィリピンではじっさい、両替したあとに、それを見ていた強盗に狙われるケースもよくあります。たしかこの「Sheena Money Changer」でも、夜間に多額の現金を両替した観光客が強盗に襲われた話はあった気がします。
両替所の写真は撮り忘れてしまったので、Googleマップからぜひ見てもらいたいのですが、
う~ん、なんかここ、昼間でもちょっとヤバそうな気がするんだよなあ……。
厳重に警戒された店内
まあしかし、ここまで来たなら両替していくしかありません。
私は思いきって「Sheena Money Changer」両替所のなかへ入っていきました。
店内カウンターは、以下のイメージ画像のように鉄格子になっていて、


厳重な強盗対策がとられているように感じました。



対策ナシなら、いつ襲撃されてもおかしくない立地だからな
なんだか両替所というか、交番とか警察署とか、そんなイメージを持ちました。
ただ、レートはたしかにかなりよかったです。
私がメインで両替していたオカダマニラ(カジノ)よりも当然よかったです。
偽札が混ざっていないかも確認しましたが、それも大丈夫でした。



思ったよりも良店だったのかな……
と、周りを警戒しながらも両替所を出たときでした。
肌が黒く焼け、歯が何本か抜けた男性が、突然私に近づいてきて、そしてニヤッと笑い……、



サンキュー、ボス
いやこれ(店先で話しかけられた)にはビビりました。てかアンタ店側の人なんかい!
コンビニのドアにしがみつく老婆


両替所を出たあとは、飲み物を買いに、すぐ目の前にあったコンビニへ。
しかしここでも、異様な光景を私は目にします。



上の画像なのですが、女性がドアの前に立っていますよね
この老婆は、コンビニの「ドアマン」のようなことをしていました。
お客さんがコンビニに入るときにはドアを開けてあげる。コンビニから出るときもドアを開けてあげる……
当然ながら、この老婆は店側に雇われた人ではありません。
勝手にコンビニのドアの前に陣取り、ドアの開け閉めをしているのです。
ではそれはなんのためか?
もちろん、通行人や観光客からチップをもらうためです。
手に持った物乞い用の紙コップと身なりから、この老婆も路上生活者と思われました。
1日何時間、このような「ドアマン」をしているのかはわかりません。



でもコンビニだとお釣りをもらいやすいから、こういうことをずっとしているんだろう
コンビニでの会計で、たまたま私も小銭が多くなってしまいました。
たいした金額ではなかったのですが、横を通り過ぎる気まずさもあって、老婆の紙コップにお釣りをすべて入れてあげます。
「……え? これだけ?」
しかし老婆は、チップのすくなさに顔をしかめていました。
たしかにチップは、すくなすぎても何も買えません。あげればいいという話でもないのでしょうか(?)
エルミタの街で見た貧困のリアル


(タクシーから見たエルミタの街)
ひとまずここまでで用事はすんだので、私はいちどホテルにもどることにします。
……が、そのときでした。
「ベビーベッド」とはべつの路上生活者と思われる母娘を見て、私は言葉を失ってしまったんですよね。
お母さんは、まだ小さな娘を両手で抱きかかえ、壁に背をあずけるように座り込んでいました。
ふたりとも眠っているのか、身動きひとつしません。
ところが、お母さんの身体は、肋骨が浮き出るほど非常にやせ細っています。



子どもも、めくれた服の下から、背中の骨が浮き上がっているのが見えました
母子ともに、まさに「今日明日の食事に困っている」ように思われたのです。
「ドアマン」の老婆にチップをあげている場合なんかではありません。
あげるなら、こういう人にこそ……、
「いや、でも、寝ているところを起こしてしまうと悪いかも……」
しかしそのとき、私の頭によぎったのは、「助けない言い訳」でした。
もちろん街にビビっていたのもあったでしょう。
でも、ちがいました。いちばんの理由は、母子にお金をあげることで、
- もしかしたらほかの物乞いの人にたかられるかもしれない
というトラブルへの不安・自分の身の安全だったように思います。
これまで見たことがない貧困のリアルに、身がすくんで、私はなにもできなくなってしまっていました。
そのときの私には、母子の横を、ただなにもせずに通り過ぎることしかできませんでした。
- なぜ何もできなかった?
- どうして見て見ぬふりをした?
なんて自分は無力なんだ……
エルミタの街で見た貧困地域のリアル。
それを通して私が思い知らされたのは、「自分の無力さ」だったのです。
機を逃せばもう戻ってこない


(泊まっていたホテル「マジェスティックホテルマニラ」)
ホテルまでもどる途中、私は、困っている母子になにもしてあげられなかったことを後悔しました。
それなら、最初に会った「ナゾのダンスの少女」に、せめてものチップを……。
ところが、ホテルにもどると、その少女の姿はもうそこにはなかったんですよね。



結局、エルミタの街で、だれかになにかをしてあげることはほぼできませんでした
海外旅行中は即断即決。機を逃せば、その機はもう二度ともどってきません。
- 助けを必要としている人になにもできず……
この日の経験も、私にとっては、今旅での大きな後悔になりました。



とはいえ、人は反省し、その経験をつぎに生かすことができるものだ
あとになって、私はこの日ビビっていたのは、結局は「失うのが怖かった」からだったと気づきました。
パスポートとか、クレジットカードとか、そういう、なくすとマズいよけいな貴重品を持ち歩きすぎていたなと思い至りました。
つまりもっと身軽になって、最悪「たかられてもなんとかなる所持品だけ」なら、です。
今後おなじこと、「貧困の状況にビビってなにもできない」は、きっともう起こらないんじゃないかと思ったんですよね。
この日の経験は、かならず、つぎにつながるものだと感じました。
同じような場所、もしくは、もっとひどい場所に行ったとき、自分はなにができるのか?
つぎは絶対に「もっといい動きができる」だろう。そう信じ、私は、つぎの目的地を目指すことにしたのです。




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